親友の女性2人が振れる事なく自分達を信じ作り続けて20年以上。それぞれのパッションが融合し、強い絆と信頼から生まれる素晴らしいワイン。
二人の名前はLisa Drinkward(リサ・ドリンクワード)とFrancoise Peschon(フランソワーズ・ペッショーン)。それぞれの家庭を持つ母親同士。ワインの名前は二人の苗字をとって合わせたものです。
Entre Deux Mères『二人の母親の間』と訳せるフランス語がワインのラベルに記載されています。この言葉にはざっくり2つ意味が込められています。
先ず二人は母親という事です。次にフランスのボルドー地方に、ガロンヌ川(Garonne)とドルドーニュ川(Dordogne)が合流する手前の中州に位置する場所にEntre-Deux-Mers(アントル・ドゥ・メール)という地区があります。ワイン産地でもありカベルネ・ソーヴィニョンの葡萄も多く栽培されています。Entre-Deux-Mersの意味は『二つの海の間』ですが、リサとフランソワーズは最後の文字Mers(海)を遊んでMères(母)と捩っています。
DRINKWARD PESCHONのワインのコルクを抜栓すると、『Love Your Mother 』お母様を愛しなさい、とコルクにメッセージが書かれています。
リサとフランソワーズの出会いはそれぞれの子供達を通しでした。家族同士仲良くなりワインに対するパッションも分かち合う事も出来、自分達の子供の大学の費用もかかる話から子供達の学費の為に作り始めたワイン。デビューヴィンテージは2000年、それから20年経ち子供達も大人となり今現在ワインの売り上げが慈善寄付やアルツハイマーの研究へと回しています。
リサは南カリフォルニア で16歳の時からチーズやワインを扱うお店で働いていました。大学卒業後、レストラン業界での経験を生かし自分のレストランを持つ事に夢を抱いていた彼女は1991年彼女の旦那様のLes Behrens(レス・バーレンズ)と共にその夢を叶えます。レストラン名はFolie Douce。ホームワインを作りたかったレスとリサは自分のレストランで出会ったHitchcock夫妻とワイン作りに関して意気投合しパートナーシップを結びナパのセント・ヘレナ地区の北西に位置するスプリング・マウンテン(Spring Mountain AVA)にワイナリーを建てます。リサとレスは1997年にレストランFolie Douceを売りナパへ引っ越しワイン作りに専念します。レスがワインメーカーとして作った1997年のワインはロバート・パーカーの高い評価を受けます。リサはワイン醸造のクラスを取り学び始めます。、旦那様のレスはとても器用な方で『learn by doing 、現場で覚える』をモットーに彼のセンスと才能を発揮します。2005年にHitchcock夫妻は引退し、リサとレス、そして彼らの息子Sean(ショーン)とでBehrens Family Wineryと名前を変えてワイナリーの運営を家族で続けています。
フランソワーズは今シリコンバレー地区の1つとなっているLos Altos Hillsで育ちます。彼女の父親はベルギー、ドイツ、フランスに囲まれたヨーロッパの小国・ルクセンブルクの出身。Fulbright Programという世界でも名声あるインターシップ・プログラムを通し名高いスタンフォード大学に行く事になりカリフォルニア州へ引っ越します。彼女の家庭でのランチとディナーには常にテーブルにワインが置かれていたそうです。フランソワーズはワインメーカーになる事を希望でしていました。醸造学で有名なカリフォルニア大学 デービス校(UC Davis)に通い学位と得ます。卒業後、ルクセンブルクの叔父の手助けで、ルクセンブルクのロベール皇太子殿下が持っているボルドーのシャトー・オー・ブリオン(Chateau Haut-Brion)で1985年から1986年の間1年間働く機会を得ます。地元カリフォルニア州に戻った後は、ナパでも有名なスタッグス・リープ・ワイン・セラーズ(Stag’s Leap Wine Cellars) で6年勤め、その後ロンバウアー(Rombauer)、アイズリー・ヴィンヤード(Eisele Vineyard)のオーナーであったアラホ・ファミリー(Araujo Family)のワイナリーでワインメイキングを任されます。
DRINKWARD PESCHONの初ヴィンテージからこのワインを飲み続けている人なら分かると思いますが、リサとフランソワーズが作るワインはナパの典型的などっしりとしたフルーツや、燦々と降り注ぐカリフォルニアの陽光を強く思わせるという風味より旨味と落ちついた穏やかさを感じさせるワイン。
二人はワインを作る過程は子育てと同じで注意は勿論、優しくそして愛情を多く注ぐ事だと言います。葡萄はOakville AVA(オークヴィル地区)の小さい区画の畑から購入しています。
ワイナリー名
DRINKWARD PESCHON (ドリンクワード・ペッション)
創立者
Lisa Drinkward(リサ・ドリンクワード)
Francoise Peschon(フランソワーズ・ペッショーン)
ワインメーカー
Francoise Peschon(フランソワーズ・ペッショーン)
Lisa Drinkward(リサ・ドリンクワード)
葡萄契約先
Oakville AVA
産地
ナパ・バレー(Napa Valley)
Entre Deux Mères literally translates from the French as “Between Two Mothers”. Our friendship was initiated by our children and grew through a love of wine, work and play.
In September of 2000, we were fortunate enough to secure a few tons of Cabernet Sauvignon from a small grower in Oakville. The grapes were hand picked and sorted, and we crushed and fermented them in small lots. Our little project had begun. Our philosophy of making wine is similar to our philosophy of raising children – give them a lot of tender loving care, nurture always, then let them go on to express themselves and become the unique individuals they were meant to be. We believe that our gentle handling and minimalist intervention in winemaking yields unique wines that are elegant and balanced – a true expression of their roots.
Now as we enter our 12th year, our children are almost all grown up, and our project remains exactly as we envisioned: small, hands on, and honest. We couldn’t do what we do without the hard work and dedication of our growers and the many vineyard workers whose labor we respect and admire. We feel it shows in our wine.